みなさんの声

JRPO認定ジュニアランニング指導員を取得して

<活動紹介>
2015年にJRPO認定ジュニアランニング指導員取得後、白岡かけっこクラブを開設。週1回小学1~6年生20名程度が参加。
2017年にはJRPO出前かけっこ教室のサポートスタッフとして参加@埼玉県三郷市新和小学校
定期的に指導員のフォローアップ講習会に参加し、スキルアップに取り組む。

小俣 正樹さん(JRPO認定ジュニアランニング指導員)(40代)

JRPOで学んだことをチームの練習にどのように取り入れていますか?
詳細は下記のとおり、大まかに言うと「形を意識する」「リズムでタイミング」「考える」という部分を取り入れてます。

◆ 形を意識する
姿勢と体幹バランスの練習として「41バランス」をやってます。
「4」の形をまず作ってウデも前後にして形を作り20秒キープしよう!!という練習を左右、最後は「だれが最後までキープできるか?」
「体幹バランス王はだれだ?」と競わせてます。
毎日家でもできるので「次の体幹キングを目指して家でも練習してね」と声掛けしてます。
弾む練習前に、なわとびの踏み台(跳び箱の踏切板のようなもの)の上で、あえて「ヒザと腰を曲げて弾む」と「カカトを上げて体を数字の1にして着地する」の違いを体感させてます。地面の上で行うよりも弾む力が強く結果も極端に違うので、子供達も「正しい形なら力を入れずに勝手に弾むんだ」とか「形が大切なんだ」とわかりやすいようです。
その形で弾みながら前に進もうという流れで「11RUN」や「4の字ウデ振りケンケン」や「無限ケンケン」をやったりします。一定の距離を何歩で行けるのか?競う練習は、子供達も集中して取り組むことができます。

マーク走の前には、その場で「4、4、4・・・」とステップを踏ませて、形を確認してから「その形を繰り返し作って前に進もう」と声を掛けたり、スタートも「姿勢を作ってヒザに手をつこう!!」と声を掛けて形をとらせてます。
弾む形をボールに例えて「スーパーボールとお母さんが台所で使うボールどっちで弾みたい??」と表現したり、練習全体をとおして「4」や「1」とか伝わりやすいキーワードを使い、「形が良いと楽だよね」だったら「良い形にしようね」という感じで「形」を大切にしてます。

◆ リズムに合わせて動く
子供達が1番好きな練習は41ステップです。
とにかく子供に「あれやろうよ!!」と言われる時は遊びか41ステップ、子供達の方から「みんなで41やりたい」と言ってきます。
スマホでリズムを出して、みんなで「4、4、4、ケンケン・・・」と言いながらやってますが「もっと速くやりたい!!」「もう1回!!」との声が止まず次の練習に移れないほどです。
音に合わせてみんなで声を出して騒ぎながら一緒に体を動かす、そこに子供達はハマっていると思います。
手足のタイミングを合わせるため、子供のテンションをあげるため、リズムは練習に必須なアイテムです。

◆ 走るだけでなく「見る」「考える」「意見を言う」
講習会で行っているフィードバックのように、走るだけでなく「見て」「考えて」「意見を言わせる」時間を作ってます。
ガラスの前で横向きに「4の形」をとらせてガラスに写る自分の形を見せて「4になってる?」「体は1?」と問いかけます。
例えば弾む練習をする前に1人ずつ「弾むとき何に気をつけてるの?」と意見を言わせたり、「カカトを着いたり」「前に接地したり」あえて悪い走りをして「どこがダメだと思う?」「どうすれば良い?」と質問したり、2人組をつくり1人が「41ステップ」もう1人は見る方として「お友達の何が良かった?」と発表させたりしてます。
「良い所」「悪い所」は言われただけでは伝わらないので、写真や動画を撮って一緒に見ながら「ヒザはどうだろう?」「ウデは どう?」と子供に問いかけ、客観的に自分の走る姿を見て考えさせて「じゃあどうしようか?」と次につなげることも大切にしてます。
指導していて嬉しい感じるときはいつですか?
子供の成長を感じるときです。初対面で緊張していた子が、大声を出して笑顔で走り回っている姿を見たり、いうもふざけている子が下の学年の子の面倒をみることができるようになったり、もちろん速くなるのも嬉しいのですが、子供の成長を感じたときが一番嬉しいです。
活動方針を教えてください。
「走ろう!」「楽しもう!」「関わろう!」というテーマでチーム活動をしていますが、自分のチームだけに拘らず、例えば毎年冬にはバスケチームで駅伝コーチをやったり、他でも教えていますし、レースも個人エントリーではなく障害者の方の伴走をしたり、色々な方と関わる中で走る楽しさを「伝えたり」「教えてもらったり」「共有したり」そんな中で自分も成長できるよう活動しています。